VRゴーグル市場にGoogleが遂に参戦!初代ともいわれた段ボールメガネでテストし需要を確認したGoogleが満を持して本腰を入れてDaydreamというプロジェクト。VR市場の独占を狙うその性能と仕組みについて考察してみよう
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ただのスマホVRゴーグルじゃない「Daydream」の実態
基本的に今出ている安価な中華系のスマホVRゴーグルは、初期にGoogleが出した段ボールメガネ「GoogleCarbord」の2分割画面(サイドバイサイドビュー)を見るための機能にくわえ、装着感や操作性という機能を付け加えた改良版にすぎませんが・・
「Daydream」はそれらのフィードバックを元に再生環境(機器の性能)やべース開発キットなどをGoogl主導の元に統一する事に力を入れたプロジェクトです
再生機器に求める次世代AndroidOS「Android N」の力
今までのVRゴーグルというのは、「サイズさえ合えばどんな端末でも利用可能」だったのですが・・やはり「機器による再生環境の差」というものは大きかったです。
例えば、同じYoutubeのVR動画を見るにしても、4K(2160p)で見れる機種と、フルHD(1080p)で見るのではVRの体感の差が生まれてしまっていました。それ以前にスマホの機種ごとに情報処理のチップ性能差があったため、VRってすごい!っていう人と、VRってこんなもんか┐(´д`)┌ヤレヤレと思う人が両極端
また利用するスマホVRゴーグルデバイスによってはレンズの特性の違いや視野角の違いなどによっても個々の体感の差が顕著に出てしまっていました。これについては、販売元が違う、形状が違う4台のスマホ3DVRゴーグルメガネ+Android携帯、ios携帯、サイズが違う環境で体感した私も強く感じました
そういう意味でGoogleが提供する「Daydream」は再生環境を統一する目的のひとつとして、「Android N(ヌガート)」他、一定の再生環境条件が整っている機器に限定した開発がされるようです。
Android NOSには「VRモード」が搭載され、VRに最適化されています。具体的に言えば、首を左右に動かした際の映像の遅延が20ミリ秒以下に軽減され、ほぼ人間が違和感を感じないレベルに調整するとの事
またグラフィックスAPIには「Vulkan」が対応し、高いフレームレートが可能。さらに3Dオーディオに対応する事により、3Dオーディオ対応のVRコンテンツでも、PSVRと同様の「音の座標」についても明確に再現する事ができるとの事。こういった環境が整ったスマートフォンを見分ける要素が次の点
「Daydream Ready」の称号
Android NはAndroid7 N(ヌガード)と正式決定!Android7 NにはVR対応の機能が搭載されるようですが、残念ながら「過去の機種のアップデートの場合」は、使えない事はないけれど、最高のパフォーマンスは得られません。上記、従来のスマートフォンではできなかった事が可能になるスマートフォンには「Daydream Ready」という認定がされるので注意。現在わかっている端末とメーカーは以下
メーカー | 機種名 |
---|---|
Pixel | |
LG | LG V20 |
HUAWEI | HUAWEI P9 |
ZTE | ZTE AXON 7 |
ASUS | Zenfone 3 Deluxe |
ALCATEL | IDOL 4 |
※不明だが、Daydream協力企業としてSAMSUNG/HTC/Xiaomiも今後対応機種を出す予定
上記のメーカーから発売される機種で「Daydream Ready」対応のもの限定で最高のVR環境が整います。つまり、現時点のスマートフォンでは対応しない、現時点でのスマートフォンVRゴーグルでも対応しない・・
新たに乗り換えが必要になるという事です。ここで気になるのはAppleも入ってないし、日本メーカーも入ってないのが残念ですね※SAMSUNGは選べないな~(;’∀’)爆発怖い
これから上記メーカーから秋に発売されるモデルに「Daydream Ready」という表記があるか必見です
ゴーグルとリモコンがワンセット「Daydrwam View」
価格は79ドル、日本円にして約8000円
現在のスマホVRゴーグルでは、ボタン操作があったり、なかったり・・また、アプリでは万能リモコン対応してたり、してなかったり・・非常にゴーグルやアプリ側にユーザーのプレイ環境が左右されていましたが、DaydreamではVRゴーグルとリモコン操作がワンセットになっているので、そういった差が生まれません
また、単純に首を動かして360度を見るだけではなく、手元のリモコンをゴーグルに取り付けたスマートフォンの向きと「トラッキング」する事で、正常に正面方向を認識、銃を構えたり、釣り竿を持ったりなど、より直感的でリアルな物を使った操作というのも体験できるようにしている模様
You can do some pretty awesome things with the Daydream controller. #IO16t.co/GMKIrNbPYS
— Google (@google) May 18, 2016
Daydream映像コンテンツ/アプリ参入メーカー
ゲーム | 動画配信 | ニュース |
---|---|---|
EA | Netflix | ニューヨークタイムズ |
UBISOFT | Hulu | ウォールストリートジャーナル |
nDreams | HBO now | USA Today |
CLIMAX | Liongate | CNN |
CCP | IMAX | |
Otherside | NBA | |
Entertainment | MLB.Com | |
Netease |
今までもスマホアプリで映像やゲームも多数ありましたが、それはあくまでVR向けに作られたコンテンツではないものを無理やり2画面分割して、ゴーグルで見れるようにしていただけ・・
また、画質も低画質なのでそもそも2画面分割は結構きつい(-_-;)・・
そこに新しく作られるVR専用コンテンツ配信という意味では、非常に期待が持てます
そこに新しく作られるVR専用コンテンツ配信という意味では、非常に期待が持てます
また、PlaystoreなどもVR上で閲覧、選択できるように対応するとの事で
スマートフォンを「ゴーグルから外す事なく操作ができる」というのも魅力
スマートフォンを「ゴーグルから外す事なく操作ができる」というのも魅力
これで画面サイズ変更(視野角の調整)できるスクリーン機能あったら最強だね
「8000円で3Dオーディオ映画館環境」整えられるんだからw
「8000円で3Dオーディオ映画館環境」整えられるんだからw
まとめ:「スマホVRの常識」を覆す環境 GoogleがVR独占確定
Googleはハードウェアとして「スマホVRゴーグル市場」には最初から参戦する気はなかったんでしょうね。普通に考えれば雑でしたよね、段ボールで作れるよ~、100円均一で買ってこれるようなプラスチックにレンズ2つで2画面分割式にすれば、VR(立体映像)体験できますよ~という
雑な段ボールメガネ(GoogleCarbord)という種をまいた結果・・
そこが参入市場だ!と判断した他社メーカーがスマホVRゴーグルという市場を開拓し、今こうして多くの人が安価なゴーグルで身近にVR体験ができるという確率された市場が出来上がった
・・けど、その先に求められるのは本当の意味で「リアルなバーチャル体験」
全ての人に等しく同じ体験を提供するという意味では「統一」というものが必要になる訳で、その企画を自社で成功に導くための壮大なテストマーケティングが終わって、ここにDaydreamというプラットフォームが生まれたのかもしれない
すべては最初から計画されていた・・だと!?(゚Д゚;)
恐るべし・・これ、人工知能の判断でマーケティングしてたら都市伝説も信じるレベル(笑)
「スマートフォンでVR」という限られた環境であれば、独自のOSの強みを持つGoogle、そして、落ち目のApple・・これはVRでGoogleが完全に巻き返す予感しかないね
しかも・・3Dオーディオも視野に入れてるとか・・やべぇよ、どこまで時代の先をよんでいるんだよ!!!
次のスマートフォン買い替えはAndroid 7N搭載のDaydream Ready表記のあるものにしよう
スマホVRゲームのために、携帯もう一台あってもいいかも(゚∀゚)アヒャ しばらくPSVR買わないしw
スマホVRゲームのために、携帯もう一台あってもいいかも(゚∀゚)アヒャ しばらくPSVR買わないしw